ストーブの揺れる炎を見ながらお湯が沸くのを待つ時間がたまらない。
夜は早く寝ることがポリシーだったのに
このストーブを手に入れてから冬の夜の過ごし方が変わった。
エアコンではなく、石油ストーブ。
電気ケトルではなく、やかんでお湯を沸かす。
ストーブの炎の色、やかんからのお湯が沸く音。
とっても小さい音だけど、変化までもが聴こえる。
日々流されていく暮らしの中で、
流されないようにしてくれる時間。
便利な世の中に吸い込まれないようにしてくれる時間。
テクノロジーが急成長して、頭の中にも外にも情報がいっぱい。
スイッチひとつでなんでもできる世の中。
でも、手のかかるほうを私は自然に選んでいた。
なんともない暮らしのごく一部のことなのに
この時間だけが止まっているように感じる。
時間がないなーなんていつも言っていたけど
この時間を感じると、なんだか何でもできる気がしてならない。
教えてくれてありがとう。
不自由な女神 ともまい