和斧には左側には三本、右側には四本の線が刻まれています。
四本の線は、木を育むために不可欠な四元素、太陽、水、土、そして空気の存在を示していて
斧の名を「よき」と呼ぶ由来にもなっているそうです。
そして三本の線は、神聖なる酒「御神酒」を示しています。
古の時代、人々は木を切り倒す前に斧を木に寄りかけて
木の精霊に対する感謝と許しを祈って自然との調和を図ったそうです。
また、これらの溝はそれぞれ異なる神々を象徴し、
危険を伴う山仕事を行う際に、八百万の神々が守り人となり、
事故から守る信仰心から刻まれたものとも言われています。
さらに大木が倒れる際の危険から逃れる、「身をよける」ための
「身=3」と「よける=4」という縁起の良い意味合いも込められています。
斧に刻まれた溝は
「日本人が自然と共に生き、自然を敬う精神性を伝えている。」
という事なんですね。
薪割りの後、ふと感謝の気持ちが湧いてくるのは
もしかしたらこんな理由があるからかもしれません。
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