雨水利用の豆知識

雨が地下水になるまでかかる時間

最近私たちがよく飲むミネラルウォーターも、雨が地面に浸透し、長い時間をかけて地下水となったものがペットボトルに入れて売られています。

水は循環するもの、というのはよく知られていますよね。
じゃ、雨が地下水になって私たちに利用されるまでにはどんな過程を通ってくるのか、どれだけ時間がかかるのか?

雨豆知識

先も言ったように「水は循環するもの」だから。どこをスタートにすると言いにくいのですけど。まず、雨がどうやってできるのか、ということから考えると…

まず、海から水が蒸発します。
もちろん川や湖、地表からも水が蒸発しますが、海が最も面積が広く、たくさんの水が蒸発します。

蒸発した水は空へと上がっていき、その途中で空気中の微粒子とくっついて、小さな水の粒へと変わっていきます。

さらにそれらがどんどんとくっついていくとやがて雲となり、さらに水の粒が成長を続けると、雲は雨雲へと発達し、水の粒は雨となって地上に落ちていくのです。

地面に落ちた雨は、砂や泥などを通って地面の奥深くへとゆっくり向かっていきます。
このとき通る石や砂利、泥などによって、水はろ過されていきます。

やがて到達するのが、地面奥深くに流れる地下水なのです。
地下水は砂や砂利のような水を通しやすい地層(帯水層)に蓄えられていたり、地中の岩の間にある空間に蓄えられていたりします。
帯水層は地下水で満たされた地層で、地下水のながれる経路にもなっています。

地下水が浸透するスピードは、水を通しやすい層でおよそ1秒間に0.1cm、水を通しにくい層では1秒間に0.01mm、最も水を通しにくい層では1秒間に0.0001mmでしかないんだそうです。

オーストラリアにの地下水には、なんと長いもので100万年もとどまっているものもあるんだとか!

さすがに日本の地下水ができるまでに何万年もの時間はかかってないようですけど。
長い時間をかけて雨が地下水となって、私たちが飲んでいるミネラルウォーターになると思うと…

雨をおろそかにしていられない気がするし。
雨を大事に思うと同時に、雨が浸透していく地面も大事にしなきゃいけないですよね。

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