雨水利用の豆知識

雨の怖さ:災害の予兆を知っておこう

もうそろそろ梅雨だなぁと思うと、すぐに台風シーズに突入するという雨の多い日本。
すっかり暖かくなって初夏の気配を感じるころになると「広い範囲で激しい雨を観測」「局地的に猛烈な雨」「観測史上最大の雨量を記録」 というような雨に関するニュースが頻繁に流れ始めます。

強すぎる・降りすぎる雨は“恵(めぐみ)”とはならず、“害”となる。
浸水や鉄砲水、洪水など水の災害を引き起こし、さらにそれらは土砂災害の原因にもなってしまいます。

危険を感じるほど激しい雨が降っている時にはテレビやラジオの気象予報警報を聞くなど、情報に気を配りましょう。
それと同時に、土砂災害が発生するときにはいろんな予兆現象が起こります。

危険の前兆を知っておくことも災害から身を守る大切な手段ですね。

土石流の前兆は…
・立木の裂ける音や大きな岩が転がる音が聞こえる
・渓流の水が急に濁り始め、木が流れている
・雨が降り続いているのに渓流の水が急に減った
・異様な臭い(土臭い、ものが焼けるような臭い、木の臭いなど)がする
・渓流近くの斜面が崩れだしたり、落石などが起こる
・近くで山崩れや土石流が発生している

崖崩れの前兆は…
・斜面に亀裂ができる
・斜面にふくらんだところができる
・斜面から小石がぱらぱらと落ち出す
・斜面から異様な音、地鳴りが聞こえる
・湧き水が濁ってきたり水が吹き出したりする
・湧き水が急激に増加・減少したり、枯れたりする

地滑りの前兆は…
・地鳴り・家鳴りがする
・地面が振動する
・木の根が切れる音が聞こえる
・風が吹いていないのに木の擦れ合う音が聞こえる
・亀裂や段差、地表面に凹凸が発生したり広がったりする
・舗装道路やトンネル、擁壁のクラックや押し出し
・電線の弛みや引っ張り
・戸の締まりが悪くなったり壁に隙間ができる
・落石や小崩壊の発生
・地下水・湧水の枯渇や急増、濁りの発生

「土石流や崖崩れ、地滑りなんて山間部にしか起こらないでしょ」と思うかもしれません。
でも、山から流れてくる勾配の急な谷川にできた扇状地、 住宅地などで人工的に造成された斜面、斜面を切り崩して造った道路など、 身近なところに災害が発生しやすい危険な場所はあるのです。

「短時間に激しく降る雨が多くなった」とよく聞かれるようになりました。
いろいろ原因はありますが、水が正しく地球に循環していないのもその原因の一つともいわれています。

雨水を貯めて使ってゆっくり地面に返すことは、適切な水循環のお手伝いにもなります。
節水・節約だけでなく、雨水活用で地球環境に貢献する。そして災害を減らせるお手伝いができるならば…
こんないいことはないですね!

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