雨水利用の豆知識

雨を導く雨の通り道

普通に生活をしていて、樋に注目することはあまりないと思われますが・・・
雨水タンクを取り付けてからというもの、街を歩いていてもついつい樋に目が行くようになりました。

「おしゃれなデザインの樋だ」
「こんなルートで雨を流す方法もあるのか」
「外から樋を見えないようにしてある」
「この家の住人は雨を楽しんでいるに違いない!」

雨から建物を守るため、雨の滴や風情を楽しむため、雨を貯めるため、雨を導く樋。
樋を見ているだけで、いろいろ気づくこと・感じることがたくさんあることに気づきました。

雨豆知識

ちなみに樋には以下の種類があります。

軒樋(のきどい)・・・軒下に敷設して屋根からの水を集めて流す、屋根と平行についた樋。

竪樋(たてどい)・・・軒樋によって集められた水を地面におろす。縦樋とも。雨水タンクは竪樋に取り付けます。

箱樋(はこどい)・・・軒樋の外観を箱状の覆いで隠したもの。

代表的な軒樋の形状は以下の通り。

半円形・・・断面形状が略畔円弧になっているもの。昔からある典型的な形状。

角型・・・断面形状が四角や台形のもの。半円形に比べて流水量が多く確保できる、最近の主流になりつつある。

特殊型・・・雪掻きのとき樋を傷めないよう傾斜のある蓋状の覆いがついたものなど材質も塩化ビニールなどの合成樹脂からガルバリウム、銅、アルミ、ステンレスなどさまざま。

雨豆知識

日本最古の樋は東大寺三月堂の樋といわれているそうです。

文献に樋が最初に登場したのは平安時代の歴史物語『大鏡』で、「花山院家造り」の中に「あわいに”ひ”をかけて」とあります。

樋が一般に広く普及されたのは江戸時代で、それまでは神社仏閣を中心に普及してきました。

神社仏閣の屋根には瓦が使われているため雨水を処理する樋が必要で、一般住宅の茅葺や草葺の屋根は、屋根自体が水を吸収することや、軒下を作業スペースにするため庇を大きく張り出していたため樋の必要がなかったと考えられているそうです。

樋にもいろんなストーリーがありますね。

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