「大気水象」という言葉をご存知でしょうか?
…と書いてる本人も知らなかった言葉ですが(笑)
“水”が主役になっている大気現象のことをいうそうです。
正式に大気水象と気象観測されている現象は、雨、着氷性の雨、霧雨(きりさめ)、着氷性の霧雨、露(つゆ)、雹(ひょう)、霙(みぞれ)、雪、霧、 霞(かすみ)、吹雪(ふぶき)、霜柱(しもばしら)、樹氷(じゅひょう)…などなど。
なんと33種類もあるんだそうですよ。
で、それらの全てが雨の仲間!
一言で「雨」といっても、その様相はとっても多岐にわたってるんですね。
さてさて、それらをちょっと詳しく見てみると…
「霧」は地上付近に細かい水の粒が漂っているもので、本質的には「雲」と同じ。
視界が1km未満の場合は「霧」で、1km以上のものは「靄(もや)」。
日本の歳時記的には「霧」は秋の季語で、春の霧を「霞」、春の夜霧を「朧(おぼろ)」と使い分けています。
「露」は空気中の水蒸気が地表にあるものの表面で凝結した水滴。
「霜」は気温が氷点下になって水蒸気が一気に氷になってしまう現象。
「雹」は直径5mm以上の氷の粒。
ちなみに直径5mm以下の氷の粒は「霰(あられ)」といいます。
「霙」は雨まじりの雪のこと。
“水”は大気中で液体(いわゆる一般的な水)・気体(水蒸気や雲など)・固体(雪や氷)の3つに変化しながら地球上に存在しています。
“水”は地球上にたくさんあるように感じるけど。そのうちのほとんどが海水や南極・北極の氷など、生活に使いたくても使えない水。
地球上に存在する水の総量のうち、私たちが使える真水はたった0.01%しかないんだそうです
しかも水の総量は、液体・気体・固体に形を変えていたとしても常に同じ量植物が芽を出すように新しい“水”が生まれることはなくて。
今、自分たちが使っている水は、自然の営みの中でリサイクルされたものだったりする。
“真水”である大気水象(=雨の仲間)は、全て“生物が生きるために使える水が姿を変えているもの”
そう考えると…
日本人が大気水象に関心を持って、大事に思って、33種類も細かく見分けて分類がされたのもなんとなくうなずけますよね。