雨水利用の豆知識

雨粒の大きさに違いができるのはどうして?

「雨を描いてみて」とお願いすると、小さい子どもたちだけでなくほとんどの大人もたいてい涙形か
球型を描いてくれます。でも本当は違うのですね。

そのため雨粒はできるだけ球に近い形になろうと頑張っているにですが、落ちてくる途中に変形してしまうのです。

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最初はまん丸な雨粒も上昇気流や空気抵抗を受けながら落ちてくるので、だんだん下が平らで上が膨らんだおまんじゅう型になってきます。

さらにスピードが増すと平らな部分が凹んできて、お椀を逆さまに伏せたような形になるのです。
なので、雨粒の形はまんじゅう型かお椀型が正解!

かといって、お椀型の雨粒が沢山描かれた絵というのも・・・
なんだか微妙ですけれど・・・

さて、そんな雨粒ですが、気になるのがその大きさ。
霧雨、小糠雨、村雨、豪雨、雨の表現は沢山ありますが、確かに雨粒の大きさにも違いがあります。

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大きさに違いができる要因には、雲が雨になって落ちてくるメカニズムが関係しているんだそうです。

雲の中の小さな水滴は、その中を落ちていくときに他の水滴と衝突して合体し、どんどん大きくなっていきます。

直径約6mmが雨粒の最大のサイズといわれているそうですが、それ以上大きくなると今度は空気の抵抗や衝突によって小さい雨粒に割れてしまいます。

こうして衝突により、くっついたり分裂したりを繰り返して雨は地上に降ってくるのです。

上昇気流が弱いと小さな水滴のまま地上に降ってきます。上昇気流が強いと水滴が大きくなっても押し上げる力があります。

「大きくなりすぎてもう限界!」と押し上げられなくなった水滴が地上に降ってくることになるので大粒なんですね。

一般的に春の雨粒は小さく、夏の雷雨は大粒というイメージがありますが、その理由も上昇気流と関係があると知ると納得です。

さらに小粒の雨はゆっくりと落ち、大粒の雨は早く落ちます。
“春に降る雨は優しい”と表現されるのは、冬の冷たい雨と違って暖かい雨というだけでなく、きっと雨粒の大きさや降り方も影響しているからなのでしょうね。

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