今年はかぼちゃが沢山実った。
宿儺かぼちゃ、打木赤皮甘栗かぼちゃ、
白皮栗かぼちゃ、ロロンかぼちゃ。
美味しいかぼちゃを植えてたら交配して
毎年色んなのができている。
太陽の日差しが強い時期に、
光に向かって四方八方につるを伸ばし
あちこち旅して色々なところに絡まり
大きな花を咲かせて沢山実をつける
タフな野菜、かぼちゃ。
まるでキング（※1 ）のようだ
植物をはじめ野菜もその性質はさまざまで、
観察していると面白くて
あぁ、あの人みたいだなぁとか思う。
都会から田舎に移住した頃、
「田舎暮らしをしてたら、
もう旅をしようと思わなくなった」
と、言う声をよく聞いた。
だけどキングは違った。
旅がしたい！僕は旅がしたいんや！
田舎暮らしをして、
大切なものは全てここにある。
そう思いだした私にとっては、
この人は地に足をつけない人なのだろうか？
と少し心配に思った。
そんな時、日曜美術館で外国に住む
９２歳の絵描きのおばあちゃんが、
「私は死ぬまで旅をしたい。
旅をしながら絵を描いて死にたい」
と話されていて、その目がとても綺麗だった。
本当に、いろんな人がいるんだな。
当たり前だけど
人間という一つの枠で見てはいけない。
分かっているつもりだけど、
それはうっかり無意識で押し付けてしまうので、
本当に忘れないようにしないと
田畑にいるとつくづく思う。
かぼちゃのようなウリ科は
全然その場におらず、
あちこち広がっていき、
豆科は天に向かってどんどん上につるをのばす。
根菜は動かず地下へゆっくり根を太らせる。
陰性の野菜、陽性の野菜。
水分が必要な野菜、苦手な野菜。
光が欲しい野菜、なくてもいい野菜。
栄養いっぱいいる野菜、あんまりいらない野菜。
その命の性質ごとに
いきいきと輝ける生き方や季節、
場所があって、
美しくてすごいなぁと思う。
私は、おそらく根菜系タイプだけど
かぼちゃは大好きだ。
ちなみにキングはかぼちゃ系なのに
かぼちゃが全然好きじゃない！笑
だから世界は面白い。
BOKKATTE店主 まゆ香
（※1 ）ご主人のあきふみ氏のこと
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＜商品紹介＞
BOKKATTE 自然農でつくられた茶葉 （まこも / ホーリー＆レモンバジル）
