奈良時代から続く工芸品、5枚重ねの蚊帳生地を使用した"かや織ふきん"。丈夫で吸水性に優れ、だんだんと柔らかくなる風合いは使う楽しみがぐーんと広がります。
1mmマス目の平織り生地を5枚重ねた「かや織ふきん」。"風は通すが蚊は通さない"という蚊帳(かや)に使われる目の粗い薄織物は糸が太く、驚くほどの吸水力を発揮します。
向こう側が透けて見えるほどの程よい織り目は糸との間にたっぷり空気を含み、通気性も抜群です。濡れてもあっという間に乾いてくれて、いつでも気持ちよく使えるのは嬉しいポイント。
爽やかな酸味と香りで、様々な料理のアクセントとなる柚子。若くて青い実と熟して黄色くなった実を散りばめたデザインにほんのりグリーンを帯びた布巾は、手にとるたびに気持ちがパッと明るくなりそう。
使い始めはパリッとした風合いのふきん。洗いにかけることで美しく均一に織り上げるために使用した糊がだんだんと落ち、ふんわりと肌なじみの良い柔らかさに。
この上ない手触りが楽しめるのはひと手間を惜しまず、丁寧な仕上げがしてあるから。一枚ずつ手作業でミシン掛けされる縁の縫製はほつれ知らずの丈夫さを持ち合わせています。
約40×30cmのかや織ふきんは四つ折りにするとスムーズに台拭きができる絶妙サイズ。洗い立ての食器の水滴をスーっと吸い込んだり、鍋つかみにしたりとキッチンに欠かせない存在です。
心地良いふきんの質感は台所仕事を最後まで楽しませてくれそう。雑多になりがちな小物入れなど、ちょっとした目隠しにすればインテリアのアクセントにもなりますね。
5枚重ねのボリューム感が魅力的な「蚊帳ふきん」は洗った後も絞りやすく、"おしぼり"としても。綿100%の天然素材はお子さまや敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
中国の呉から蚊屋衣縫という蚊帳作りの技術者が渡来したことが始まりといわれる日本の夏の風物詩「蚊帳」。かつては奈良の一大産業でもありましたが時代と共に需要が減り続けていました。
300年の歴史を持つ老舗「中川政七商店」はこの伝統を絶やすまいと改めて蚊帳生地の素晴らしさに着目。奈良時代から長年培われた綿織物の技術はそのままに。今のエッセンスを加え、生活に密着したふきんに作り替え、より良く機能的に仕上げました。
一見シンプルな作りですが、ちょっと力が加わるだけで織り目がずれてしまうほどの繊細な"かや織"は均一に美しく織るために高度な技術を要します。
数十年にわたって使い込まれたシャトル機で織られた生地は他の綿ふきんにはない、ふんわりとした見事な味わい。
この風合いを醸しだせるのは糸の質感や湿度、天候や機械の癖などを熟知している職人さんならではの賜物。片時も休むことなく織機の間を行き来して糸を調整します。
中川政七商店は温故知新の想いを根底に。暮らしに根ざした使っていて気持ちが良く愛着あるものに育つということを日々大切にしながら丁寧に語り継がれています。
暮らしの中で毎日使うものだからこそ、心地の良いものを。 キッチンで過ごす時間が多い私たちの日常を陰からそっと支えてくれるような「ふきん」。
今まで無意識に何かを拭いたりぬぐったりするものがちょっと心地の良いものだったりするとふーっと穏やかな気持ちにも。心惹かれる可憐なゆず模様が、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうですね。
・水またはぬるま湯でよく洗い、糊を落としてからご使用ください。
・塩素系漂白剤もご使用いただけます。
・柔軟剤はご使用にならないでください。
・生地の特性上、強い力がかかると、ほつれが出る恐れがあります。
・洗濯・乾燥により縮みが生じます。
・プリントの特性上、使いはじめは若干色落ちする場合がありますので、ご注意ください。