昔は抹香を線上に敷き、香が燃える速さで時間をみる「香盤時計」として使っていたそう。香りとともに時間を知ることができる粋な伝統を身近に感じられるかもしれません。

「梢楠木（しょうなんぼく）」と「香茅（こうぼう）」という天然素材を原料としたパウダー状のお香を２種類セットに。民芸品の小さな竹杓を添えてお送りします。

ヒノキ科ショウナンボク属の常緑高木である「梢楠木」は、その独特の美しい香りから「香木」とも呼ばれ、彫刻や高級家具の材として重用されてきたそう。

もうひとつの「香茅」はレモングラスのこと。2種類を調合したり、自由にアレンジしていただけます。さりげなく香らせ、心を傾けてゆっくり味わってみてください。

お線香や円錐形のお香とは一見変わった抹香はお好みに形を変えられるのが魅力。お山のように重ねたり、へらを使って成形したりと自在にアレンジしていただけます。

お香を置いて火をつけて、消えたらまたお香を重ねる。土遊びのような感覚で自然に積み重なった山が美しい彫刻のよう。

次にお香を焚く時もそのまま重ねて使っていただけます。

リラックス効果はもちろん集中力を高めたり、その場の空気を浄化したりとお香がもたらす効果は無限大。ふわりと空間に漂うお香を薫らし、じっくりとそのひと時をお楽しみください。

そこにあるだけで風格漂う重厚感と、ありのままの素材が魅せる輝き。手に取った瞬間にその品の良さと落ち着きある雰囲気を感じることができます。

程よい厚みと継ぎ目のない滑らかなテクスチャー。流れるようなエッジラインに光が映り込み、空間までも美しく彩ってくれるよう。

本体底面はフェルトで保護され、お気に入りの家具を傷付けることがないよう細やかな配慮。細部にわたりFUTAGAMIのこだわりを感じることができます。

デスクワークでひと息付きたい時にふっとトレイに目をやれば。真鍮の静寂な輝きが、どこかキャンドルの炎の揺らぎのようで、心に落ち着きをもたらしてくれる佇まいです。

細々したものを入れておくのにもちょうど良い大きさ。散らかりがちなデスクの上にひとつあると便利なトレイです。

真鍮は「銅」と「亜鉛」の合金で、黄銅とも言われています。おおよそ6：4の割合を基準に作られますが、製品に求める質や加工のしやすさによって微細なバランスを調整しながら配合します。

また、砂型鋳造と呼ばれる技法は、ひとつ作るごとに砂型を砕いて鋳物を取り出さなくてはいけないため、とても時間がかかるもの。

自然な鋳肌の質感を残しながら、湯道（溶かした真鍮を流し込んだ通り道）などを取り除き研磨する。高度な鋳造技術と職人の手により一つひとつ丁寧に作られています。

古くから金の代用品として人々の暮らしに溶け込んできた真鍮製品。日本人の美意識、侘び寂びの文化とともに培われた鋳造技術は、世界に誇れるクオリティの高さです。

ゆっくりと時間を重ね、味わい深い雰囲気が増していく真鍮の道具たち。ただそこにあるだけで、凛とした空間にいざなってくれます。

ちょっとした風向きで様々な表情を見せ、ゆらゆらと立ち上る白い煙はどこか神秘的。儚く優雅なお香の歴史に想いを馳せて、日々の暮らしに香を取り入れてみませんか。