精細な仕上がりと、使い手との繋がりを大切に作られている"深山"の茶器。流れにくい硬めの釉薬で表面の気泡を抑え、触れたくなるような滑らかさがひときわ光彩を放ちます。

注ぎ口は水が滴ることなく、最後の一点まで煎れ切ることができます。安心して握り込める小ぶりな持ち手と、はからずも親指にすっと添う蓋のくぼみ。考え抜かれた職人の技が所々に活きています。

蓋と本体の接する部分は「すり合わせ」によって余計な空気が入らない仕様に。ぴたりと隙間なく合わさることで茶葉がふっくらと蒸らされ、芳醇な香りが心地よく広がります。

湯呑はころんとした丸みが手に馴染み、収まりの良いサイズ感に仕上げました。反りがなく、すっきりと広がる縁と程よい薄さが心地よい口当たりを実現。

日本の美意識のように受け継がれたものを大切に、今を生きる人たちの喜びとなる「うつくしいうつわ」を作り出す。細部に職人の手が加わり、土や炎など調整しきれないものとの絶妙なバランスを取りながら全ての工程を自社にて行っています。

そんな"深山"が、2018年に窯の火を落とした川昌製陶所の素材や技術を惜しんで譲り受け復刻した「川昌 kawasho」シリーズ。湧き水のように、しっとりと潤いを含んだような独特の質感が特徴です。

職人の使い手に寄り添う思いが詰まった急須。ぜひ、趣溢れる茶器でゆったりとした寛ぎの時間をお楽しみください。

楚々とした印象の急須はおもてなしにも重宝しそう。お揃いの湯呑でしつらえると調和が生まれ、シーンを選ばず洗練された空間を演出してくれます。

ヨーグルトに季節の果物を添えたり、ちょっとしたデザートのうつわとしても。瑞々しさが、食材を彩りよく魅せてくれますね。

ゆっくりと立ち昇る湯気を見つめながら、ホッと和むひと時。きっと私たちの暮らしに、心落ち着かせてくれる時間が生まれることでしょう。