酵素を使用した「バイオウォッシュ加工」をすることで、ユーズド感あるクタッとした風合いに。繊維を柔らかく仕上げることで、肌に優しく寄り添うような心地のよい質感に。

川のように美しく流れる綿100％の原糸数本を撚り合わせ、職人の経験と感覚を頼りに織りなされる帆布。現在では希少な『シャトル織機』を使い、丁寧に織られていきます。

倉敷帆布の特徴であるセルヴィッジ（耳）、厚さ、風合いはシャトル織機でしか生み出すことのできない伝統技術の結晶です。

より厳格な旧JIS規格を今も守り続け、最高の技術力で織りなす一級品である倉敷帆布。 優しく心に語りかけてくるような風合いは、手間を惜しむことなく妥協せずに"本物"を追い求めた証しです。

デザイナーでもある店主・よしだ敦子さんの手掛ける創作は多岐。フランスベルサイユ祭をはじめ、NZや中国など世界を舞台にしたショーで次々と新作発表。

国内では読売テレビ賞をはじめ、数々のグランプリも受賞。その活躍はNHKテレビ放送にて放映されるほどです。

そんな繊細でクリエイティブな手からうまれる「KURUMU」は昔ながらの手法で製作されています。

大量生産では見なくなった「まち針の一本一本」。縫い目に寄り添うその美しさは、まるで植物の小さな芽が顔を出しているかのよう。

カバーの開口部は大きく開くことができ、湯たんぽの出し入れのしやすさを追及。マジックテープ式で簡単に着脱できるようにしました。いちばん生地が消耗しやすい部分にも、しっかりとミシンがかかっています。

湯たんぽをカバーにセットする際に目印となる牛革のタグは、全体のアクセントにもなっています。幾多にもおよぶ工程、細やかな箇所もひとつひとつ丁寧に仕上げています。

熟練した手仕事によって生み出された温かみのある質感は、さらに心地よい安らぎを届けてくれるかもしれません。

明治生まれの祖父が創業した特殊ミシンの製造・販売会社のすぐ横で育った敦子さん。

ミシンの研究を熱心にする祖父の姿は、物心ついた頃から敦子さんの記憶に日々刻まれ、幼い頃に工場で作業を手伝った思い出と経験が、服飾デザイナーの道を志すきっかけに。

今ではその祖父から４世代目となる娘さんがアトリエを継ぎ、後継者として頼もしい存在に。代々受け継がれていく技術やマインド。親子二人でアトリエに立つ姿は、日本の古き良き時代を彷彿とさせます。

物があふれている時代の中にあっても、自分の手がけた裁ち縫いが時間（とき）を超えてもなお、美しいと思ってもらえるような作品を創作し続けるのが、これからの課題だそう。

今回製作を手掛けた「KURUMU」湯たんぽカバーは、嬉しいことに手にされたそれぞれのお客様のオーダーリメイクもしてくださるとの事。

（リメイクは　090-8230-3030　よしだ洋裁　までご連絡ください。ご相談は無料、製作は有料となります）

一級品の倉敷帆布を使用しているので、お手入れをしながら末永くお使いいただけます。

愛用していく中で、擦り切れたり穴が空いたりしても大丈夫。ダーニングをするように補修をすることで愛着とともに、あなただけのオリジナルの湯たんぽカバーへと変化していくことでしょう。

お気に入りの布でパッチワークをしたり、カラフルな糸でステッチしたり。愛用しながらリメイクオーダーする楽しみも湧き出てきます。

「KURUMU」は、留め具をマグネット式にすることでデザイン性がアップ。湯たんぽから伝わる熱がまるで空気を纏うように、心地よく身体を温めてくれます。

長く愛用していただけるようにと耐久性も兼ね備えた湯たんぽカバー。汚れた際は簡単に手洗いすることができるので、いつまでも清潔に使うことができます。

落ち着いたお色味で、クッションやブランケットなどのファブリックとの相性も良い佇まい。心地いい天然素材の湯たんぽカバーは、暮らしにそっと馴染んでゆきます。

寒くて長い冬の暮らしの中で、大きなブランケットに包（くる）まれているようなポカポカとした暖かさを感じていただけたら。ソファーに腰をかけながら「KURUMU」とともにゆったりと過ごす時間が至福のひと時となりますように。