頑丈で弾力性のある根曲がり竹はぐっと曲げても折れにくく、重さにも水にも強いため、古くから生活用品の上質な素材として知られています。

その作業は困難を極め、そのまま遭難してしまうほどの命がけの工程とも言われています。便利さや手軽さを求める時代の流れからも、その技術を継ぐ職人が減り存続の危機にあるのも事実です。

過酷な環境でも丁寧に受け継がれている戸隠の竹細工は長野県知事指定の伝統的工芸品にも認定。伝統を絶やすまいと地域ぐるみで未来へつなぐ活動に積極的に取り組まれ、限りある自然を守りながら現在も語り継がれています。

ワイヤーなどを一切使用せず、丹念に作られた竹ざるは 竹を熟知しているからこそ成せる職人技が細やかに施され、さらに道具を引き立てます。

ひとつひとつ職人さんが丁寧に手作りされている「すいのう」は製品の特性上、スレやささくれ、ひねりが見受けられます。一つとして同じものはない手作業の風合いをお楽しみください。