伊賀焼に使われる陶土は、三重山地の地層である古琵琶湖から採れるもので、耐火性が非常に高く、古くより日本の生活道具として耐熱陶器がつくられてきました。
蓄熱・保温に大変優れ、味わい深い土の質感を有しているところが特徴です。
ずっしりとした重みの中に、ほっこりとするような素材感があり、太古の時代に思いを馳せれば、手にとる人の心を和ませてくれることでしょう。
また、遠赤外線効果があるため、食材の旨味を引き出し、料理をまろやかに仕立てる効果があります。
原料には特別な耐火性分を追加していないため、日常の一般的な使用環境の中でもペタライト含有の土鍋に比べ、表面に亀裂が入りやすい特徴があります。
ご使用の際は、日常を写し取ってゆく朽ちた趣をお楽しみ下さい。