②300年の歴史を誇る工芸品
萬古焼とは日本が世界に誇る焼き物のひとつ。明治時代にはパリ万博や京都博覧会などへ出品され多くの賞を受賞し、現在では国の伝統工芸品に指定されています。
かもしか道具店は萬古焼の産地、三重県三重郡菰野町を拠点としています。忙しい毎日を助ける電化製品が増え続ける現代。道具を使い、手に触れた感覚や空間、温度、匂いを感じる昔ながらの生活文化が途絶えぬよう、発信し続けています。
萬古焼の長い歴史と技術をこれからの暮らしに合わせた新しいかたちを表現しているかもしか道具店の製造元である山口陶器。まごころのこもったものを生み出すには、それを生み出す「者(もの)の心」が何よりも大切だと考えます。
使う人の顔やシーンを思い浮かべ、目の前を通る器に「作業」をするのではなく、最高の「ホスピタリティ」をこめる。それは、「者(もの)づくり」なくして、できるものではありません。
土と向き合い、火と向き合い、そして何よりも「者(もの)」と向き合う。地域に根付くものが薄れつつある厳しい現状の中でも、良いものづくりは未来に繋がると信じ、日々、製造を続けておられます。