街を歩いていても、旅先でも。
ついつい目が行ってしまう、気になってしまう、 見つけると嬉しくなってしまうのがそこ・ここで実践されている雨水活用の事例。
市販の雨水タンクを活用している場合なら、どこのメーカーのかな?とかどんな使い方をしてるのかな?とか、配置場所とか連結方法も気になります。
上手にカモフラージュして目立たないように設置していたり、 あえて個性的なタンクを選んで庭のアクセントにしていたり、 一切の頓着なしに設置しているようにしか見えない場合もありますね(笑)
なかにはタンクを自作している家や、まだまだ数は少ないものの、 本格的に地下にタンクを埋設してポンプで組み上げて使っている家もあります。
さらに積極的に集水はしていないけれど、降る雨を自然に受けて玄関先や軒下で魚や水生植物を育てていたり。
水琴窟の澄んだ音を楽しんでいたり。
ユニークなアイデアやおしゃれなアイデアを発見すると「ちょっとお知恵を拝借させていただこうかなぁ」などと。
「庭木の水やりに使ってるんだな」とか、ポンプが付いていたら「洗車とかにも使うのかな」とか、室内に配管が入り込んでいると「トイレの流し水に使ってるのかな?」などと想像するのも面白かったりして。
「雨水活用を探す町並み歩き」的な企画とかも、もしかすると楽しいかもしれませんね。
都市部や住宅街の雨水活用は雨水タンクを利用している場合が大多数ですが、 郊外や農村部に行くと自作タンクが目に付きます。
特にスプリンクラーなどの潅水設備がない畑や果樹園などでは、 規模の大小はあれど、必ずと言っていいほど何らかの雨水を貯めるためのモノを見つけることができます。
使わなくなった浴槽やコンクリート槽に雨を貯めるダイレクトタイプ。
農機具や道具類をしまっておく小屋の屋根から樋代わりの竹で雨水を集めたり、ポリカーボネートの波板と塩ビ製の樋で作るリーズナブルタイプもある。
島根県の山奥の畑で見た、犬小屋ほどのサイズしかない農機具の仮置き場にまで屋根と樋をつけて雨水を集めていた光景はいろんな意味で衝撃を受けました。
そして今まで数々の雨水タンクを見てきて興味深いことに気づいてしまいました。
自作タンクの素材や集水方法、主な用途には地域差があって、雨水タンクを観察することで、 その地域の産業や気候・風土、産物がわかる場合がある、ということ。
機会があればぜひそういう視点で見てみてください。
「おっ!」という発見がきっとあると思います。