秋から楽しめる球根栽培
色とりどりの花や植物がみられる春や夏とは違い、落ち着いた植物が多くなる秋冬。
そんな時期でも室内で楽しめる植物の栽培法といえば球根の水栽培です。
代表的なものにヒヤシンスやチューリップがあります。
種類は違っても、春咲きの球根の育て方はある程度共通しているので、そんな球根の水栽培についてご紹介します。
はじめるのに適した時期は?
ふつう、球根の水栽培は10月~12月にはじめるのが最適といわれています。
では、この時期を過ぎてしまうともう水栽培ができないのかというと、そんなこともありません。水栽培のお花が咲くとその上体部分の重さで球根が倒れて花が横向きになってしまうということが水栽培にはよくあり、結果、可愛いお花をハリガネなどの道具を使って支えなくてはならなくなってしまいます(これでは、見た目がとても残念…)。
でも遅い時期に始めると、栽培自体を楽しめる期間は短くなってしまいますが、花が大きくなりすぎないので、球根とお花が自立してくれるというようないいこともあります。
けれど、あまりに遅い時期に始めると花が咲かない事もあるので、ここは経験値が必要なところにもなります。なるべくこの10月~12月の目安に色々試してみてくださいね。
球根の水栽培のはじめかた
1.準備した球根を水栽培の容器にセットする。このとき、水の量は球根のお尻が少し水に触れるくらいにして、水は1週間おきに交換してください。
2. 1でセットした球根を屋外の冷暗所または冷蔵庫で、下から根っこが出てきて、上から芽が出てくるまで保管してください(およそ1ヶ月)。
※球根を冷蔵庫で保管する場合、水栽培容器がかさばって邪魔になってしまうという時には、冷蔵庫で保管する間は上皿はそのままで、下の容器にゼリーやプリンの空き容器を利用すると、背丈が低くなるのでかさばりません。根っこもあまり生長しないので、容器の底にぶつかって傷めるという心配もないのでおすすめです。
3.芽が1cmくらい伸びてきたら日光の当たる場所に置き、根っこが伸びてきたら水位を下げてください。
4.あとはお水が減ってきたら交換してください。植物によっては3か月間栽培が楽しめます。
水栽培のポイント
1.お水の量は球根のお尻が少し水に触れるくらいにし、どっぷりと浸さないこと。浸してしまうと球根がダメになってしまいます。
2.春咲きの球根は外の寒さに当てることで(冷蔵庫に入れてもよい)冬を疑似体験し、花つきをよくします。
寒さをしっかり体験させたら、下から根が、上から芽が出てくるのを待つことがポイントです。
3.植物が大きくなるにはやっぱり日光が必要なので、芽が出てきたら陽当たりのいい場所に置いてあげてください。
土と水での栽培のちがいを楽しむ
お庭で栽培する場合は、球根を土に植えるので芽が出てくるまでは様子が分かりませんが、その代わり生長が進むとだんだんとお庭に色が増えていきます。何もなかったお庭がだんだんと色とりどりになっていく様子を楽しむのもおもしろいですね。
家の中でする水栽培では、1容器に1つずつと数は少なくなりますが、根がだんだんと水の中に伸びていく様子、芽が生長して花になっていく様子を1日1日観察できるのが楽しいポイントです。ヒヤシンスなどはとてもさわやかな香りなので、室内にいながら香りを楽しめるのもいいですね。
いかがでしたか?
発根&発芽をするまでは屋外の冷暗所や冷蔵庫での管理が必要ですが、それが終われば毎日、日々の生長を楽しむことができる球根の水栽培。おしゃれな容器もいろいろ選べるので、お部屋の素敵なインテリアにもなります。
少しずつやってくる春の到来を、球根の生長と一緒に楽しんでみませんか。